胃痛（心窩部痛）

胃酸関連タイプ

胃酸が過剰に分泌されることで胃粘膜に炎症が生じる状態です。多くの場合、消化性潰瘍や胃炎などが原因で、お腹が空いているときにキリキリ・シクシクと痛みます。

胃痙攣タイプ

胃の筋肉の痙攣によって神経に刺激が加わることで、痛みが起こります。キューッと差し込むような痛みを感じ、食欲不振や吐き気が起こる場合もあります。

胃腸機能低下タイプ

胃に器質的異常は見つからないにもかかわらず、胃もたれや胃痛などの症状が起こる状態であり、機能性ディスペプシアなどが当てはまります。食後に痛みが生じやすく、肉体的・精神的ストレスなどによって起こるといわれています。

ピロリ菌感染と胃痛

ピロリ菌感染は胃痛の主な原因です。ピロリ菌は胃の内壁に感染すると、炎症が生じます。この炎症によって胃粘膜がダメージを受け、胃の違和感や胃痛が起こる場合があります。

消化性潰瘍とピロリ菌

ピロリ菌感染は胃・十二指腸潰瘍などの消化性潰瘍の代表的な原因です。ピロリ菌が胃の中に棲みつくことで胃酸が過剰に分泌され、胃粘膜がダメージを受けて胃痛や胃潰瘍などを引き起こします。

ピロリ菌除菌治療と
胃痛の改善

ピロリ菌感染による胃痛や潰瘍には、除菌治療が有効です。抗生物質と胃酸分泌抑制剤を使ってピロリ菌を除菌し、胃の炎症や潰瘍を解消させます。除菌がうまくいくと、ほとんどの患者様は胃痛の症状が治るといわれています。なお、胃痛の原因はピロリ菌感染ではないこともあります。胃痛が長引く場合、当院までご相談ください。

胃痛とペプシン

胃痛が起こる原因は多岐にわたりますが、ペプシンが影響することもあります。ペプシンは胃粘膜で産生され、タンパク質を分解する働きがあり、酸性環境で活性化します。なお、胃粘膜が大量の胃酸により損傷して炎症が起こると、ペプシンが過剰に働き、胃粘膜に負担がかかって胃痛が起こる場合があります。

胃潰瘍とペプシン

胃潰瘍とは、胃粘膜がダメージを受け、潰瘍ができる病気です。ペプシンは胃酸と一緒に潰瘍の悪化をもたらす場合があります。ペプシンの働きが過剰になったり、胃酸の影響を受けたりすることで、潰瘍が進行して胃痛が起こる場合があります。

ペプシン抑制薬と胃痛の緩和

胃痛や潰瘍を治療するために、ペプシン抑制薬を使う場合があります。ペプシンの活性が抑えられ、胃痛や潰瘍の改善に繋がる場合があります。

胃酸過多

胃酸の過剰分泌によって胃粘膜がダメージを受け、胃痛が起こる場合があります。なお、食欲が落ちていなければ、胃酸の分泌によって胃が刺激を受け、食欲が増していることが考えられます。

胃炎

胃粘膜で炎症が生じると、胃痛が起こります。食欲が落ちていなければ、胃の炎症は軽いと推測されます。

慢性胃炎について

胃潰瘍

胃粘膜に潰瘍ができている場合、胃痛が起こります。食欲が落ちていなければ、潰瘍はそこまで重症ではないと推測されます。

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 機能性ディスペプシア

胃の機能が弱まると、胃痛や胃の違和感が起こります。食欲が落ちていなければ、胃の機能低下は重度ではないと推測されます。

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食事の影響

特定の飲食物によって胃に負担がかかり、一過性の痛みが起こる場合があります。なお、食欲が落ちていなければ、別の原因によって胃痛が起こっていると推測されます。